ぶながやっ子ハウスでは、「できるだけ、家では夏休みの宿題をさせないでください」とお願いしています。それを聞いて、怪訝に思ったり不思議に感じたりする保護者の方々も少なくはないのではないでしょうか。今日はその理由の1つについてお話ししてみたいと思います。
「家では宿題や勉強をさせないでください」と言う理由
ぶながやっこハウスでは、子どもたちに毎日、学校の宿題にきちんと取り組ませています。ですから特別な理由がない限り、ご家庭では、同じようなドリルやプリントをくり返す必要はありません。
もちろん、「練習」や「反復」も大切です。でも、そればかりになると、「考える力」、「工夫する力」、「表現する力」が育ちにくくなってしまいます。
実際に、学年が上がるにつれて、「小4の壁」と呼ばれるつまずきが目立ってくるのは、それまでは反復練習だけで課題に対応できていたのに、4年生頃から自分で考える力や、読み解く力、表現する力が求められるようになるためです。
覚えるのは得意だったのに、急にできなくなった?!
その原因の多くは、「自分で考える経験」が足りないことにあります。
これからの教育では、「自分の考えを言葉で説明する」、「資料や図から読み取る」、「仮説を立て、筋道立てて説明する」と言った「生きた学力」が重視されつつあります。文部科学省も、これからの社会で求められるのは、単なる「知識・技能」ではなく、「思考力・判断力・表現力」だと明言しています。
● 空想話や、どうでもいい話に、少し付き合ってみる
● 図鑑で拾った「なぜ?」に、一緒に考えこんでみる
● おしゃべりの中で、子どもの「考え方」に気づいてあげる
そんな体験が、学びの芽を育て、生きた学力を大きく伸ばします。寄り道・回り道、大歓迎。
「正解のある問題」だけでは育たない「自分で考える力」を、夏休みだからこそ、ご家庭だからこそ、日常生活の中でできるだけ育ててあげてください。
学力や学習に関するご相談がありましたら、お気軽にご相談ください。